暮らしをたのしむための、小さなヒント。 アーティストふたりが過ごす大切な日々。

毎日できたてを手づくりでお届けするフェアリーケーキフェアが新しくスタートしたお菓子づくりプロジェクト坂本美雨×前田ひさえ×フェアリーケーキフェア」。ミュージシャンの坂本美雨さんとイラストレーターの前田ひさえさんとともに、暮らしをたのしくする心通わすお菓子を提案します。

以前からママ友のふたりは同年代の娘さん同士も大の仲良し。アーティストと母という役目を行き来しながら生活送るおふたりに、一緒に暮らす“愛猫”とのエピソードとともに、多忙な日々の中で暮らしをたのしむヒントを伺いました。

 

 

猫との暮らしで守りたいものを見つけた。
坂本美雨さんの自然体で育む、愛のカタチ

坂本美雨さんの歌声は、透明感のあるやさしさと柔らかさで聴く人を包み込み、心地よい別世界へと連れて行ってしまいます。

音楽一家に生まれ、幼少期から歌や音楽に触れて育った坂本さん。現在では音楽に留まらず、作詞、翻訳、俳優、文筆、ナレーション、舞台、愛猫家(ネコ吸い妖怪)など、マルチな分野で活躍中です。

著書の『ネコの吸い方』(幻冬舎)2014年発行。猫を吸う、という交歓行為が猫好きの間で話題に。

 

 

大の猫好きとして知られ、「ネコはお吸い物です」というツイートをきっかけに、猫への愛情表現方法や猫のいる暮らしを紹介する本を出版。自身を「ネコ吸い妖怪」と称し、猫に関わるお仕事や、有志の会での活動やボランティアなどで猫の愛護活動を行っています。

幼少期やNYで暮らした10代の頃も、家ではいつも猫がそばにいたという坂本さん。約10年前、ひとり暮らし時代に飼い始めた「サバ美」によって人生が大きく変化。

「それまで自分をさらけ出すのが怖かった」という坂本さんは、保護猫として里親に出されていたサバ美ちゃんと出会い、「恋愛やさまざまな悩みでキュッと縮こまっていた体が、温泉に浸かったようにほぐれていった」といいます。

坂本さんにとってサバ美ちゃんは、「憧れの女性」なのだそう。「私のことをほとんど知らない初日から、ぐいぐい甘えてきてゴロゴロ喉を鳴らした。傷つけられても根に持たず、信じることをやめない。自分を開き続ける。こんな風に生きたいと、私は思います」と愛猫の心の強さに惹かれたことを愛情たっぷりに書籍で綴っています。

その後、サバ美ちゃんが縁となって結婚、そして出産を経て、今ではサバ美ちゃんと娘のなまこちゃん、旦那さまと “4にん” 家族に。

「大好きで、心底守りたいと思う命があり、自分もその子に信頼され、頼られている。こんなに幸せなことはありません。」

愛猫との出会いが、人生にかけがえのない大切なものを教えてもらい、その後の暮らしに素敵な変化をもたらしてくれたようです。

 

 

なんでもないことを娘と口ずさむ

坂本美雨さんのSNSを覗いてみると、多忙な日々の中でもお子さんと向き合い、毎日の暮らしをたのしんでる、そんな豊かな時間が伝わってきます。その秘訣を伺ってみました。

「そうですね……歌をよく歌いますね。娘と一緒によく歌っています。暮らしに歌を取り入れて、日々のあれこれ、なんでもないことを口ずさんで二人でメロディにしているんです」

“歌を歌う”という一見ハードルが高そうな行為も、例えば「ラーメン〜たべたいっ♪」なんて思ったままを何気なく自由に歌にしちゃうのです。日常の中のちょっとしたコトやキモチを歌にのせることで、かけがえのない親子コミュニケーションが生まれているんですね。

 

InstagramやTwitterからも母娘の仲の良さ、生活を全力で楽しんでいる印象です。「わりと雑に暮らしています(笑)」と話してくれた坂本さん。

「丁寧な暮らしとは程遠いけれども、リアルなところでよく見せようとしないことは大切にしています。自然体でいられるように、ハードルを高くせず、そして甘える。そんな雑なところも含めて、自分を許しているというか。それに、子どもたちも許してくれるんですよ。娘は最近、母よりしっかりして来ています!」

 

日々の暮らしを、自然体で過ごす。

“自然体でいい、まわりを信じて頼っていい”と、心を開けるようになることで、暮らしがより豊かなものへと変わっていくーー。近くにいる大切な存在に、やさしく柔らかく接する坂本さんから「愛の深さ」が伝わってきます。

 

 

 

幸せを与えてくれる猫の存在。
前田ひさえさんが描く、日々の暮らしから紡ぐ小さな物語。

詩的な絵で多くの人を魅了するイラストレーターの前田ひさえさん。水彩絵の具や色鉛筆などさまざまな画材を使い、どこか夢のようなモチーフや透明感のある色彩で、詩的でノスタルジックな世界を表現するアーティストです。

フェアリーケーキフェアの定番人気お菓子「ベイクドZOO」「ベイクドZOOパーティ」「マイビスケット」「プチカドー」など、商品パッケージのアートワークを手掛けてくださっています。

 

引っ込み思案な愛猫が教えてくれる、小さな変化。

前田ひさえさんも愛猫家のひとり。ご自身も猫と家族と暮らしています。名前は「パリ」。臆病で引っ込み思案、ほとんど家族の前にしか姿を現さないのだとか。しかし約10年連れ添った前田さんは、最近パリちゃんのちょっとした変化を感じています。

 

 

その変化のひとつが、娘さんの念願だった抱っこを初めてさせてくれたこと。おもわず泣きそうになるほどうれしいエピソードだったそうです。

「パリは警戒心が強く抱っこもできないのだけれど、歳月や関係性の中で、本当にジリジリとですが変化している。彼女の小さな体で、精一杯の反応で、そういうことを教えてくれます」

里親サイトで出会った雑種でキジトラの女の子。なかなか写真を撮らせてくれないというパリちゃんの貴重な姿。

 

引っ込み思案な愛猫の小さな変化に「彼女の気持ちを尊重しています」という前田さんの愛情の深さから、パリちゃんとの暮らしが家族にとってかけがえのないものだと伝わります。最近は、徐々に家族以外の人の前にも顔を見せるようになってきたのだとか。

「ひとつおかしいエピソードがあって……。娘が生まれた頃のとある日の夜中、夫がリビングでパリと一緒にいたときのこと。それはもう本当に人間のように長く、パリが喋ったと言うんです。明らかに鳴き声とは違って、確かに喋ったと!」

それは一度きりだったそうですが、「赤ちゃんが来たことで、彼女が何か訴えたいことがあったのかも……」と、想像を膨らませながらその夜の出来ごとを大切に胸にしまう前田さん。

いつか娘さんがパリちゃんを思いっきり抱っこできる夢が叶うといいですね。

 

 

失敗しても、毎日をたのしく、おおらかに。

前田さんのTwitterでは、ときには失敗したり、凹んだり、ちょっと笑えるエピソードなど、日々の暮らしの中で起こったことや感じたことがてらいのない言葉で綴られています。前田さんの考える、「暮らしをたのしくする秘訣」とは?

「毎日の『ああ、またやっちゃった!』という失敗も、反省はしつつおおらかでいたいと思っています。周りに失敗を口にすると、『実は私も…』と打ち明けられることも意外と多いんです(笑)。仲間がいると勇気が出るし、負けないぞって思える。みんな得意なことは違うはずだから、補い合って生きていきたい。そういう助け合える関係性があると、暮らしもたのしくなるなと思っています」

イラストレーターの仕事は、ひとりで向き合う地道で孤独な作業。制作のある日は、ほとんど一日中机に向かっているという前田さん。家事や育児とも向き合いながら、日々のたのしみを見つけています。

「自分のキャパシティを超えてあたふたしても、もうそれを出していこう! と、気持ちが変化しました。テンパって転がりながらも、道端の花を愛でていたり、転がってることをおもしろがったりしています。優雅とは程遠いけど、そうやって毎日ちょっとでもたのしみたいなと思っています」

 

小さな絵にも、物語が広がる

「絵は、描いた人の個人的なものがどこかに残ってしまうものですが、そのパーソナルな部分が、みんながどこかに持っている感覚とちょっとでも通じ合う瞬間があったらいいなと、いつも思っています」と語る前田さん。

前田ひさえさんが手掛けるフェアリーケーキフェア歴代パッケージ。どれも人気の定番商品です。(上から「ベイクドZOO」「マイビスケット」「プチカドーはとハート」「プチカドーユニコーン」)


「どんな小さな絵にも、物語が広がるといいな」

日々の出来ごとやパーソナルな部分をちょっぴり忍ばせる、前田ひさえさんの描く美しくやさしい絵。フェアリーケーキフェアのパッケージでも、お菓子のもつ “たのしさ” を引き出してくれています。

 

 

日々の暮らしに、心の中を輝かせるひとかけらを。

猫との暮らしで愛を見つけたおふたり。フェアリーケーキフェアのお菓子もみなさまにとって暮らしに彩りをもたらす存在でありたいと願っています。
そして、新たな彩りをお届けすべく、あたらしいお菓子作りを坂本さんと前田さんと準備中です。

インテリアとしてもたのしめるお菓子だったり、子どもとアレコレ選べる猫いっぱいの商品を発売予定です。どちらもきゅんと胸が高鳴るお菓子で私達もみなさんにお披露目できるのを楽しにみしています!どうぞお楽しみに!

 

 

Profile

坂本美雨 / Miu Sakamoto

1980年、音楽一家に生まれ、東京とNYで育つ。1997年歌手デビュー。音楽活動に加え、執筆活動、ナレーション、演劇など表現の幅を広げ、ラジオではTOKYO FM他全国ネットの「ディアフレンズ」のパーソナリティを2011年より担当。村上春樹さんのラジオ番組「村上RADIO」でもDJを務める。2020年、ユニット「おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)」待望のアルバム「よろこびあうことは」を発表。森山開次演出舞台『星の王子さま-サン=テグジュペリからの手紙』に出演。

動物愛護活動に長年携わり、著書「ネコの吸い方」や愛猫サバ美が話題となるなど、"ネコの人"としても知られる。一児の母であり、猫と娘との暮らしも日々綴っている

HP:http://www.miuskmt.com/

 

前田ひさえ / Hisae Maeda

イラストレーター。「愛の夢とか」(川上未映子著)をはじめ、書籍装画や挿絵、パッケージの仕事を中心に、原田知世「銀河絵日記」MVなどアニメーションも制作。「IMITATIONS」(’18/Nidi Gallery)など、個展・グループ展多数。クリエイティブ・ユニット<kvina>、テキスタイル・プロジェクト<meme>のメンバーとしても活動し、「3着の日記ーmemeが旅したRIGA」(土曜社)「恋する東京 東京デートガイドブック」(京阪神エルマガジン社)などの共著がある。

HP:http://hisaemaeda.com

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